トピックス
【猫カフェコラム ③】自粛解除!
コロナ緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置などがやっと全国的に解除されましたが
長く続いた外出自粛要請のおかげで、猫カフェも大きな打撃を受けました。
もともと猫カフェは、さまざまなウィルスや菌や寄生虫などから
お店に居る猫さんたちを守るために
コロナ禍以前から、入店時の手洗いや消毒の協力を利用者さまにお願いしたり
店内の消毒や換気・空気清浄などの対策を積極的に行なっていました。
それがそのままコロナ感染拡大予防対策に役立って、時短営業やマスクの常時着用
入店人数制限などの追加をすることで営業を続けられた店舗さんが多かったのではないでしょうか。
ほかの業種の店舗さんに比べて、もともと感染症に対する意識が高い分だけ
いくらかコロナ感染拡大リスクを低減することができていたのではないかと思います。
現在、全国的に感染者数は激減していますが
これから寒い冬に向かってまだまだ油断はできないという声もあります。
協会加盟各店に聞くと、外出自粛要請が解除されても
なかなか以前のような経営状況には戻っていないようです。
猫カフェも他の業種と同じく、経営的な厳しさによる閉店・廃業が
目につくようになってきました。
せっかく根付いてきた日本の猫カフェ文化がここで潰えてしまわぬよう、
将来を見据えていきたいところです。
協会では、人と猫の望ましい共存のあり方や
保護ねこ譲渡活動の促進について など
横のつながりを持ち、情報やアイデアを共有・実行することで
業界存続の助けになることも目標の一つとしています。
【協会事務局】
【猫カフェコラム ②】猫カフェや保護猫カフェを開業したい!
「猫カフェ」が日本に誕生してから、およそ15年あまり。
最近は大手の猫カフェさんが全国に展開して、いろいろな話題を振りまいたりしていますが
現在でもSNSなどで「個人で猫カフェや保護猫カフェを開業してみたい!」という声をよく見かけます。
ひとくちに猫カフェといっても、そのお店の目的によっていくつかの種類にわかれます。
・人と猫のふれあいを目的としたもの(いわゆる 猫カフェ)
・保護猫と里親との出会いを目的としたもの(保護猫カフェ・譲渡型猫カフェ)
・猫の販売を行なうもの(少数です)
大きく分けるとこんな感じでしょうか。
共通しているのは動物取扱業として登録していることですが
大事なのは、どのようなお店にしても猫を大切に扱う姿勢を重視しないと
立ち行かなくなるということです。
猫好き・動物好きな方を対象とするお店ですから、当然のことですね。
私などが開業した頃はまだ猫カフェの黎明期で、お店のシステムや猫さん達の飼養方法など
すべてが手探り状態で、いろいろ思い悩みながら進んできました。
そんな中で、ありがたいことに首都圏の猫カフェ・保護猫カフェの経営者さんたちが集まって
交流する機会があり、親交を結ぶことができました。
これが「一般社団法人 全国猫カフェ協会」の前身である、「猫カフェ協会」の元となりました。
*(猫カフェ協会は、業界の窓口を用意してほしいという環境省の要望を受けた有志の会です)
同業の皆さんに会った第一印象は、「経営者というより、ただの猫好きだなぁ。」(失礼!)
猫について熱く語る人たち の集まりでした。
それだけに猫の健康ケアに関する知識や経験が豊富で、毎日の病気のチェックやフードのこと
おすすめの獣医さんの情報やフード・グッズを安く仕入れる方法など
猫の飼養について大切なことや知恵をたくさん分けてもらうことができました。
もちろん、法改正への対応やコロナ禍への対策を皆で話し合ったり
経営上の悩み(グチです)を言いあったりもしますので、
いわゆる経営者の孤独というものを和らげる助けになってくれています。
これから創業しようとしている方で、(もちろん開業済みの方も)
お悩みや分からないことがあったら、ぜひ協会にご相談ください。
開業の手続きや猫の飼養環境、お店のレイアウトなど
加盟各店の知識や経験が、もしかしたら
経営者さんとそこに居る猫さんたちのお役に立てるかもしれません。
*全国猫カフェ協会は営利を目的としない共助の会ですので、加盟料・会費すべて無料です。
[協会事務局]
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【猫カフェコラム ①】展示業って?
猫カフェはそれぞれの自治体に動物取扱業者の登録をして、日々営業させていただいてます。
猫カフェに必須なのは、第一種動物取扱業のうちの展示業の登録になります。
猫の販売譲渡も行なっているお店の場合には一緒に販売業の登録も必要です。
動物愛護の機運が高まっている昨今、動物を取扱う業者に対しても様々な規制が環境省から課せられています。
猫を愛する者としては、社会全体で動物たちへの福祉を高めていくことはとても喜ばしいことです。
日本に猫カフェという業態が誕生してから、およそ15年ほど。
まだ比較的新しい業種で、全体の店舗数も600ほどしかありません。
まだまだペット業界の中では弱小な存在ですね。
そのため、動物取扱業の法改正や各種の書式はペットショップやブリーダー業向けになっていて
猫カフェの業態に合っていないことが多いのです。
猫カフェ・保護猫カフェの猫さん達は、一般のご家庭の猫さんたちのように
一日のほとんどをお店の中で自由に好きなように過ごしています。
もちろん猫なので寝ていることも多いですが、訪れてくださる方々と遊んだり触れ合ったり…
時には1人になりたい猫さんのために、各店工夫して待避場所を用意しています。
ペットショップさんやブリーダーさんとは違う飼養環境で毎日を過ごしているのです。
しかし、同じ展示業という1つの括りに含まれているので、
法改正や書類提出のたびに「猫カフェ業はどのように対応したら良いですか?」と
各自治体に問い合わせをすることになります。
希少なケースということで、自治体ごとの判断になることが多く
対応にバラつきが生じたりします。
たとえば先頃に施行された、ケージの大きさの数値規制。
猫がケージで過ごすことが前提になっていますが、
基本的にお店の中の想い想いの場所で自由に過ごすのが前提の
猫カフェでは、どのように考えればよいのでしょう?
もちろん、病気の看病や隔離が必要な際のケージは
確保するのが当然ですが、主にペットショップやブリーダーのみを想定した規制に
猫カフェを当てはめるのはムリがあると思われます。
猫カフェ・保護猫カフェで過ごす猫さんたちの飼養環境の向上は、
業界全体で目指すべき大きな目標です。
小さな業界である「猫カフェ」が社会に認知され信用を得るためには、
猫カフェの業態に合った規制を行政に求めていくとともに
業界全体で猫を大切に扱っている姿勢を示すことが必要だと考えています。
[協会事務局]
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動物取扱業者が遵守すべき飼養管理基準について(ケージの数値規制)
「第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令」が制定され
令和3年6月1日から施行されます。(既存事業者は令和4年6月1日から適用)
展示業のみの「猫カフェ」にも適用されます。
ケージ等の数値基準導入や、従業員数の規制に対応する必要があります。
令和3年6月1日より施行される改正動物の愛護及び管理に関する法律のお知らせ.pdf (0.67MB)
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猫カフェ業「新型コロナウィルス感染症対策ガイドライン」
2021,4 版
1 はじめに
長引く新型コロナウィルス感染症による影響、日本社会が様々な行動変容を行なっている中
猫カフェ業も今後の事業継続のために、お客様や従業員や猫の安全・安心への取り組みを
継続しておこなっていく必要があります。
猫カフェ業態の特徴として、猫を様々な感染症から守るために
普段から菌やウィルス全般を店舗に持ち込まないための入り口対策や
店内の換気・消毒作業等を行なってきております。
しかし、このたびの新型コロナウィルス感染症におきましては人→人への感染ですので
それに加えていくつかの感染拡大予防対策を追加する必要があることから、
政府の「新型コロナウィルス感染症対策の基本的対処方針」(令和3年4月23日変更)
を参考に、このガイドラインを作成いたします。
現在までのところ、猫カフェ店舗におけるクラスター発生は報告されておりませんが、
今後も猫カフェ業が事業継続と感染予防の両立をめざして自主的かつ持続的な取り組みを
進めるために必要な指針となります。
このガイドラインの内容は、あくまでも基本的な猫カフェ営業を想定したものであり
各店舗の実情に合わせた運用を求めるものです。
2 基本方針
これまでの経緯から、ウィルスまん延防止の方針として
・飛沫感染の防止 ・接触感染の防止 ・入店者、従業員の体調確認 等が必要とされます。
三密といわれる、 ①密閉空間(換気の悪い空間) ②密集場所(多人数が集まる)
③密接場面(近距離での会話や発声)
という三つの状況をすべて回避することで飛沫感染を防止するとともに
消毒による接触感染防止や、入り口での水際対策を講じます。
感染拡大予防の観点からすると、猫カフェ業は飲食を提供するかしないか の2つに
分類されます。
飲食を提供する業態の店舗は、このガイドラインのほかに
外食業のためのガイドラインにも留意する必要があります。
外食業の事業継続のためのガイドライン(一般社団法人日本フードサービス協会)
また、政府や自治体により実施される、まん延防止のための具体的な協力要請があった場合
にはそれに応じるものとします。
3 営業所における具体的な対策
① 入り口
感染まん延防止への取り組みの内容を掲示し、来客者に理解と協力を求める。
・マスクの常時着用
・ソーシャルディスタンスの確保
・手指の消毒、または手洗い
・検温や声掛けによる体調確認
・入店人数の制限
・対面受付での飛沫防止の遮へい等を設ける
② 客室
・換気 =窓がある場合には常時開放し、無い場合には換気設備を常時使用する
・対人距離の確保 =定員人数を制限し、一か所に密集しないよう誘導する
・ドアノブ、備品などの定期的な消毒 =テーブル・イスや猫の玩具など
③ 従業員
・体調管理 =出勤前に検温し、体調に異変があれば自宅待機とする
・マスクの常時着用と頻繁な手洗い実施
・消毒 =トイレ清掃やゴミの処理時、受付・会計の都度
※ 消毒に際して
・手指の消毒には高濃度エタノールを使用する。(有効濃度 70~83vol%)
・備品等の表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム または次亜塩素酸水を使用する
猫カフェ業「新型コロナウィルス感染症対策ガイドライン」.pdf (0.58MB)
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