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【猫カフェコラム ①】展示業って?
猫カフェはそれぞれの自治体に動物取扱業者の登録をして、日々営業させていただいてます。
猫カフェに必須なのは、第一種動物取扱業のうちの展示業の登録になります。
猫の販売譲渡も行なっているお店の場合には一緒に販売業の登録も必要です。
動物愛護の機運が高まっている昨今、動物を取扱う業者に対しても様々な規制が環境省から課せられています。
猫を愛する者としては、社会全体で動物たちへの福祉を高めていくことはとても喜ばしいことです。
日本に猫カフェという業態が誕生してから、およそ15年ほど。
まだ比較的新しい業種で、全体の店舗数も600ほどしかありません。
まだまだペット業界の中では弱小な存在ですね。
そのため、動物取扱業の法改正や各種の書式はペットショップやブリーダー業向けになっていて
猫カフェの業態に合っていないことが多いのです。
猫カフェ・保護猫カフェの猫さん達は、一般のご家庭の猫さんたちのように
一日のほとんどをお店の中で自由に好きなように過ごしています。
もちろん猫なので寝ていることも多いですが、訪れてくださる方々と遊んだり触れ合ったり…
時には1人になりたい猫さんのために、各店工夫して待避場所を用意しています。
ペットショップさんやブリーダーさんとは違う飼養環境で毎日を過ごしているのです。
しかし、同じ展示業という1つの括りに含まれているので、
法改正や書類提出のたびに「猫カフェ業はどのように対応したら良いですか?」と
各自治体に問い合わせをすることになります。
希少なケースということで、自治体ごとの判断になることが多く
対応にバラつきが生じたりします。
たとえば先頃に施行された、ケージの大きさの数値規制。
猫がケージで過ごすことが前提になっていますが、
基本的にお店の中の想い想いの場所で自由に過ごすのが前提の
猫カフェでは、どのように考えればよいのでしょう?
もちろん、病気の看病や隔離が必要な際のケージは
確保するのが当然ですが、主にペットショップやブリーダーのみを想定した規制に
猫カフェを当てはめるのはムリがあると思われます。
猫カフェ・保護猫カフェで過ごす猫さんたちの飼養環境の向上は、
業界全体で目指すべき大きな目標です。
小さな業界である「猫カフェ」が社会に認知され信用を得るためには、
猫カフェの業態に合った規制を行政に求めていくとともに
業界全体で猫を大切に扱っている姿勢を示すことが必要だと考えています。
[協会事務局]
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